2026.07.24

MBK Wellness 株式会社(保健同人フロンティア事業本部)は、2026年7月18日〜19日に開催された第34回日本健康教育学会学術大会において、一般演題(ポスター発表)を行いましたのでお知らせいたします。
発表概要
| 演題名 | 生活習慣病有所見者の追跡 ―健保33団体の分析でみえた職域における現状― |
|---|---|
| 発表者 | 宮尾亮子・佐々木玲子・高木澄子・苗村智行・橘爪彩・米谷七海・渡邉千鶴(MBK Wellness株式会社) |
研究の背景と目的
生活習慣病の重症化予防において、特定健診は早期発見・早期治療のスクリーニングとして中心的な役割を担っています。しかし産業保健の現場では、健診で有所見を指摘されながらも受診・治療につながらず、未治療のまま経過する者が一定数存在することが長年の課題となっています。
本研究では、全国33の健康保険組合が保有する延べ約34万人分という大規模な特定健診データを活用し、2018年度時点で糖尿病・高血圧症・脂質異常症の有所見基準を満たしかつ未治療であった者を対象コホートとして構築。同一個人を2年後・4年後まで縦断追跡し、以下2点を明らかにすることを目的としました。
- 疾患×年代別における治療行動の実態
- 糖尿病に焦点を当てた、HbA1c数値による行動変化の違い
主な知見
①【疾患別・年代別の傾向】
- 糖尿病・高血圧症ともに、40代・50代の未治療継続率が高く、特に若年層での受診行動促進が課題であることが示されました。
- 脂質異常症では全年代を通じて治療開始率が低く、特に40代では2年後でも2割未満にとどまり、4年後でも3割未満という結果でした。
②【HbA1c区分別の傾向(糖尿病)】
- HbA1cが高いほど治療開始率が高く、8.0%以上の層では2年後に半数以上が治療を開始していました。
- 一方で、6.5〜6.9%の層では2年後も半数以上が未治療継続しており、数値が「ボーダーライン」に近いほど受診動機が生まれにくい実態が浮き彫りになりました。
- 40代では、HbA1cの数値によらず4年後も未治療が多く、8.0%以上の高リスク者でも3割が未治療継続という深刻な結果も確認されました。

当社の取り組み
今回の研究は、健康保険組合との連携により実現した、職域データを活用した大規模コホート研究です。単年度の健診結果の分析にとどまらず、同一個人を最長4年間にわたって追跡することで、これまで「肌感覚」として語られることの多かった未治療者の実態を数値として可視化しました。
当社では、保健師・管理栄養士等の専門職が連携し、サービス開発・運用・提供・ご支援まで一貫して支援できる体制を強みとしています。本研究のような実務と研究の両輪による知見の蓄積・発信を通じて、職域における健康課題の解決に継続的に取り組んでまいります。
今後も最新の研究成果や産業保健に関する情報を発信してまいります。どうぞお気軽にお問い合わせください。
本件に関するお問い合わせ
本研究に関するご質問・ご相談は、お気軽にご連絡ください。
MBK Wellness株式会社 保健同人フロンティア事業本部
TEL:03-4335-4890
E-mail:hkd-inside@hkdft.com
サイト:https://service.hope-survey.jp/contact
営業時間:平日 9:00〜17:00